先日は富士山麓から戻って来た美術担当を招聘しミーティング。劇場とは、場の力、とは。

招聘、しょうへい、哨兵。

北川能功さんの私物、朝倉摂さんの舞台美術のお仕事の本を見させてもらった。北川さんと自分が共演したアーロン・ソーキン作の『A FEW GOODMEN』(1998年12月、青井陽治演出)のゲネプロ写真のページがあった。写真にいるのはおそらく石田さん、沼田さん、笹川さんだ。この公演はトリプルキャストで自分は3パターンの役柄で出演した。笹川さんが演じられているグアンタナモ湾基地から湾内を見張る“哨兵(しょうへい)”と、軍事法廷内での書記(タイプライター打ち)、それから勾留されている軍人の門番的な役の当番兵の3つ。

哨兵は開演直前から終演までセリフも無くただ立っている役でこれはこれはなかなかしんどかった。東京グローブ座の2階席と同じ位置でお客様も“置き物”と思った様で、閉幕間際にライフル銃をシャッシャッと持ち替える時はほんの少しのどよめきを感じ、またカーテンコールでも信じられないほどの大きな拍手をいただいたものだ。

タイプライター打ちの書記役は法廷シーンだけの登場だったが、検事と弁護士、証言者の合間のタイプの間合いがそこそこ良かったのか、出演の俳優座のベテランの方に褒められた記憶がある。

真っ白なセイラー服を着用した当番兵は唯一半ページほどのセリフをいただいていて、自分としてはその日に沢山の知り合いを呼んでいたが今思えばセリフなんてへっぽこだし、哨兵や書記の回に観てもらえた方が良かったのでは?と思える。

とにもかくにも懐かしい写真を見せてもらった。

トム・クルーズ主演の『ア・フュー・グッドメン』を見る限りこの作品がもともとは舞台戯曲だったとはとても思えない。アーロン・ソーキンは偉大だ。