さて、疲れてなんかないっ!と思い込んで駆け抜けて来た『ROMEO and TOILET』でしたが、ご多分にもれず今回も終わってみたらスッカスカのヘロヘロでして。ゆるゆると回復したつある肉体と共に記憶をあさっていこうと思います。もともと開幕ペナントレースの主宰、村井雄さんとは2011年頃からお知り合いでしたがひょんな流れで昨年の秋頃に出演が決まりました。決めてとなったのはニシオカ・ト・ニールと村井さん、そして私の3人で深夜酔っ払って竹尾家リビングでアイススケートごっこを絶え間なくやった事だとおもってます。(←なんのこっちゃ?)

出演が決まると周囲から肉体面、体力面での心配をかなりされたので約2ヶ月お世話になる稽古場すぐ近くのフィットネスクラブに移転入会をしたのです。台本も受け取っていない初稽古で面食らったのは稽古最初の縄跳び(30-40分)!10日間くらいふくらはぎがパンパン!最初の1週間で体脂肪量が最大で2キロ落ちたのに体重はあまり変わりませんでした、笑
2009年でNYで上演された作品の再演と聞いていたので再び過去の作品を演じる、というよくある再演パッケージではなく、ロミジュリ、トイレ、精子、卵子などなど肉体訓練の後はさまざまなワードを複数人でチームとなり創作をし辛辣に意見しあい、今回は精子→白→ミルキーウェイ→天の川→『銀河鉄道の夜』の要素が新たに加わりました。
そして月に1度、それぞれが10本の短編を表現するというこの発表会がかなりプレッシャーでしたが楽しかったです。(『いいのたけお』での経験が生かされたなぁ、と。飯野雅彦さんには本当に感謝です。)
俳優さんがひとりで演じていた、視力検査や医師、助詞を言う人なとがそれら稽古場の短編から生まれたものです。自分は2つやりましたがそのうちの1つ綿棒でフェンシングの決闘をする創作は共演の山森大輔さんが稽古場で披露してくださったものを演出を受けつつ自分なりに拡大表現したものです。
それから鳩が居る事を伝えている男は自分が稽古場の創作でやったうちの1つで、これはネタに困って苦し紛れに打ち出した絞りかすを村井さんが面白がり板の上でやる流れになりました。(村井さんはロミオに手紙を渡せなかったロレンス神父の贖罪を連想したそうです。)
スタイリッシュなオープニング、そして傘のラッパ隊で賑わせた後のこの謎の鳩男の登場で村井さんのお客様の演劇関係者は(いろんな意味で、笑)この演劇、ただじゃ帰れない。というような事をおっしゃったそうです。(してやったりです。)
あ、結局あれだけ稽古時間あったのにキャスト紹介が終われなかったので
  
前列、僕の隣の大男は針金信輔さん(キスのお侍やひとりでダンスパーティーしてましたね、笑)!大男なのにとても繊細で優しい人!
後列左は音楽のTsutchieさん!シアタートラムをクラブミュージックで包み込んだ仕掛け人です
その隣はささの翔太さん!ぴっちぴちの20代! 開幕ペナントレースメンバーで演出助手松尾とは演劇大学の同期で微妙に仲が悪い感じが見ていて最高でした、笑
その隣は岩☆ロックさん!開幕ペナントレース準劇団員といっても過言ではないキャスト最年長!とても自由にやりたい放題していた私にとても優しくしてくださいました。通し稽古を繰り返すたびにこの人は両性具有なんでは?と思ってしまったのはココだけのハナシ。
ヒゲ面の老ロミオとして客席からオープニング登場していたG.K.Masayukiさん!開幕ペナントレースメンバー。初参加も年上も年下も臆せずガツガツ芝居をぶつけて来てくれました。(黒板マンに落書きしてゴメンね。)
グレーのパーカーは脚本演出美術の村井雄さん!本人曰く 独特の演出 と言ってましたが基本的に俳優を自由で居させてくれる演出家さんでした。"自由すぎる演出家"と小林賢太郎さんにコラムで言われていた村井さんに打ち上げの席で自由すぎる竹さん、と言われたのでした。
板の上で本当の自由を獲得するために苦しい日常を生きるのです。(村井さんに”生きにくい人ですね”と言われました。まさにその通りでしょう。)
村井さんの右には前出の山森大輔さん!文学座所属。文学座の研究所的にいうと1期後輩となりすか。仕上げの達人、といいますか自分なんかはカウントやバミリで台本上決めきれない(というか沢山のお客様のパワーを貰って爆発して炸裂してしまう)ので、、、
山森さんは他のキャストさんの色々な芝居を調整してくれていた様に思います。僕なんかは途中までは優しいですがリミットがくると周囲を振り切ってしまいますからね。
その右でどっしり腕組みしているのは開幕ペナントレースメンバーの高崎拓郎さん!
破壊のパワーと創造の宇宙をもっていると思います。稽古中にキャストの発言が脚本に反映されている事が多い本作ですが、一本軍曹が行方不明になってからの『まさかこの俺まで流されてしまうとはな!』はこれだけで賞が取れる傑作のセリフ!と稽古場で乱舞したものです。(全6公演、お客様はスルーでしたが。)
んと?随分長く書いたな、次は何話すかな??
  
あ、おびただしい数のトイレットペーパーは静岡県にあります松菱製紙様からのご協賛でした!随分粋な計らいを演劇にしてくださるものです。
2月に入り稽古時間は13〜22時と長かったのですが台本はほぼ存在せずこちらの創造するチャンスが常にあったので苦しい長さではなかったです。自分の表現の間合いやもってくる宇宙を村井さんも楽しんでくれていたのでダンスの様にカウントで決めきれないシンクロした動きも芝居として動けたのです。
公演回によっては外国のお客様もいらしていてその自由なリアクションを感じられたのも最高でした。(知り合いの演劇プロデューサーさんもNYに来てるみたいだ!と仰ってました。)
まとめて振り返るとどうもとっちらかってしまってすみません。何か聞き加えたい時はこのブログタイトルに(追記)と書きますのでまたお読みいただけたらと思います。

それから事後報告となりましたが私のツイッター、閏年の2/29をもって削除いたしました。長らくの間フォローを続けてくださった皆様、ありがとうございます!(Instagramも終了しています。)
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