VESPA 50sに続き、、この方ともお別れとなってしまいました。。
車齢28年目のおじいちゃん。
所有は父でしたが手放すのが惜しかったのか随分と長いこと乗らせてもらいました。
スーパーメカニックのアラさんにお世話になりつぎはぎだらけの昭和の車。
最近再び『最善か、無か』をこの自動車メーカーがキャッチコピーにしていますが、まさに”贅を尽くした名車”(と僕は思います)。
5m超のロングボディなのに同じメーカーの現代の他のタイプと比較しても『運転していて疲れない』というのが両親と僕の総意でした。驚くほどハンドルのキレもいいですし。シートも最高!
この車が開発された1970年代後半、精密なコンピューターなどのシミュレーションもないのにこの”人間工学に基づいた”設計はどのようにしたのだろう??(燃費の悪い昔の外車、なイメージがきっと今ではありますが発表当時は最高水準の空力特性だったのです)デザイナーのブルーノ・サッコさんに聞きたいくらい。
今では当たり前なABS(アンチロックブレーキシステム)やエアバックを世界で初めて搭載し(そして特許のエアバック技術を無償で公開(注釈をつけると世界で初めてエアバックの特許を取ったのは日本人の発明家でしたが、))たのもこのシリーズからですし。
とはいえ、、2年に1度くらい起こる路上でのエンコ。通行人の方々に『すみませ〜ん、、(路肩まで)車押してもらえませんか』を割と苦もなく言えるようになりました。笑
最近はミッションオイルが漏れて突如ローギアから上にあがらなくなりけたたましい音で走ったり、、、なかなか時間通りに目的地に行くことも困難になる可能性すら出てきました。
この車を自力で維持していつか還暦くらい?にラフェスタミッレミリアのレースに参加出来るくらいの大物になりたかったですが。。
大阪公演を終えた父を駅まで迎えに行ったのが最後のドライブとなりました。親父は車をなでなでしてました。
さようなら。
たくさんの思い出をありがとう!
乗ってくれた皆さんも、ありがとう!!
追記 : 最後に乗った2日後にディーラーさんが引き取りに来てくださったのですが、その時にはエンジンが掛からず・・・天寿を全うしたの、、、ですかね?(それともお別れしたくなかったのかな?)