事務所問題。

自分の周りでいえば近年までは”退社”する報告が多かった様に思う。それはその当人たちの年齢(加齢)によるライフスタイルの変化だと思っている。

自分が最後にお世話になった事務所社長とは円満だ。(住んでいるエリアも近くよく街中で遭遇し声を掛けさせてもらう。)

その事務所ではそれ以前に出来なかったキャリアを多く経験させていただいた(アニメ声優の現場、幾つかの小劇場作品、短編映画や2時間ドラマの案件は自分に直にハナシが来たものを事務所を通してやらせていただいた)。

契約から丸5年(契約の自動更新をしないという形)で退社をし、以来フリーランスだ(事務所は大変良くしてくださったが自分が当初目標としていた連続ドラマのレギュラー役での出演が5年間で果たせなかった為)。

俳優の面白いしきたりで台本は基本所属事務所まで出向いて取りに行く。撮影や稽古時は送迎は別として、特急券などが必要ない東京都内の交通費は自分持ちだったりする。

日本で金銭的な意味で成功している俳優の多くがCMの年契約料によるものだからその方々は年単位でキャラクターラインを維持した生活や役選びを強いられる。(もちろんどんなお仕事に就いていても警察沙汰はダメなんだけれども)

俳優ひとりの稼ぎでそのマネージャーや事務所の運営資金を賄わないといけないのは理解出来るけど程よくメディアに出て俳優仕事を掛け持ちしている若い俳優さんがびっくりするほどの薄給で現場に赴いていたりする(そしてアルバイトは許されない)。

たまたま世の中がそんな話題でもちきりなのでだらだらとこんなハナシをしてしまった。

海外みたいに作品や取り組む仕事の案件ごとに契約する仕組みに出来たらいいのにね、と思う。